リリース情報
5.7 に移植された修正は次のとおりです：
- Bug#38094070: バッファ境界付近のオプティマイザヒントを解析する時に、サーバーがメモリアクセスエラーに遭遇する可能性がありました。サーバーは、次の文字にアクセスする前にバッファ境界を自動的にチェックするようになり、潜在的な解析エラーを防止します。
- Bug#37602657: 特定のシナリオでは、仮想列のセカンダリインデックスがクラスタ化インデックスデータと整合しなくなる可能性があります。修正方法は、仮想列を含むセカンダリインデックス更新の更新ベクトルを作成する時に、仮想列の位置ではなくフィールド番号 (field_no) を使用することです。
- Bug#37994397: MySQLのInnoDBバッファプールは、複数のインスタンスとチャンクにまたがって設定できますが、以前は非常に大きなバッファプールのチャンクリストを作成する際にサイレント割り当てエラーが発生するリスクがありました。サーバーはチャンクリストの割り当てエラーを明示的にチェックして処理するようになり、バッファプールの初期化中に堅牢なメモリ管理が確保されます。
- Bug#37792010: MySQL 5.7では、全文検索（FTS）設定テーブルの列に適切な型の初期化がなかったため、特定の稀な状況下で同時クエリがINFORMATION_SCHEMA.INNODB_LOCKSテーブルにアクセスした時に、サーバークラッシュを引き起こす可能性がありました。今回の修正により、これらの内部VARCHAR列が有効な型情報で初期化されるようになり、同時テーブルアクセス時のクラッシュの可能性を回避できます。
Percona XtraDB Cluster 5.7.44-31.65.9 リリースノート（Percona社ウェブサイト）：
https://docs.percona.com/percona-xtradb-cluster/5.7/release-notes/5.7.44-31.65.9.html
Perconaサポート・コンサルティング
Perconaサポート・コンサルティングサービスはPercona Serverをご利用頂いているお客様が安心してお使い頂くために専門的なサポートを提供するサービスです。