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TiDB導入・構築支援サービス

MySQL互換の分散SQLデータベース「TiDB」の導入・構築を支援します

TiDBは、PingCAP社が開発する分散データベースであり、従来のRDBMSのトランザクション特性を維持しながらスケーラビリティを実現する「NewSQL」に分類される製品です。

MySQL互換のインターフェースを備え、アプリケーションの変更を最小限に抑えたまま分散データベースへ移行できます。

単一ノード構成のデータベースでは対応が難しいデータ量やアクセス増加に対し、ノード追加による水平スケーリングで処理能力と容量を拡張できます。

また、ノード追加による段階的なスケールアウトが可能であり、データ量やアクセスの増加に応じて拡張しやすい構成を取ることができます。

当社では、TiDBの導入検討から設計・構築、運用までを一貫して支援します。

TiDBとは

TiDBは、分散アーキテクチャを採用したデータベースであり、計算ノード(TiDB)と分散KVSストレージ(TiKV)、クラスタ管理(PD)で構成されます。計算とストレージが分離されているため、それぞれを独立してスケールさせることができます。

データは複数ノードにレプリケーションされ、Raftアルゴリズムによって整合性が維持されます。トランザクションは分散環境でACID特性を満たすように実装されており、単一ノードのRDBMSと同様の整合性モデルを保ちます。

TiDBはMySQLプロトコルに対応しており、既存のクライアントやドライバ、ORM、運用ツールをそのまま利用できます。実運用で使用される主要なSQL機能に対応しています。

また、TiDBはHTAP(Hybrid Transactional/Analytical Processing)構成をサポートしており、行指向ストレージ(TiKV)と列指向ストレージ(TiFlash)を併用することで、トランザクション処理と分析処理を同一データベース上で実行できます。

AI/LLM時代に求められるデータ基盤としてのTiDB

生成AIやLLM(大規模言語モデル)の活用が進む中で、企業システムでは「大量データをリアルタイムに扱えること」と「トランザクション整合性を維持できること」の両立が重要になっています。

従来のAI基盤では、業務データベース、分析基盤、ベクトル検索基盤を別々に構築するケースが多く、データ同期やETL運用が複雑化しやすい課題がありました。

TiDBは、NewSQLアーキテクチャによる水平スケーラビリティと、HTAPによるリアルタイム分析基盤を兼ね備えており、AIアプリケーションのデータ基盤として活用できます。

MySQL互換を維持したままスケールアウト可能なため、既存システムと連携しながら、以下のようなAIワークロードに対応できます。

  • RAG(Retrieval-Augmented Generation)向けデータ基盤
  • AIチャットボットの会話履歴・ナレッジ管理
  • リアルタイム推薦・パーソナライズ
  • ログ・イベントデータの高速分析
  • AIエージェント向け状態管理・履歴管理
  • マルチテナント型AIサービス基盤

また、TiDBは分散SQLデータベースとして、データ量増加時もノード追加によるスケールアウトが可能であり、AI利用拡大に伴うアクセス増加やデータ肥大化にも柔軟に対応できます。

当社では、TiDBを活用したAI/LLM向けデータ基盤の設計・構築についても支援しています。

TiDBで解決できる課題

サービス成長に伴い、データベースの処理能力が限界に達している

ユーザー数やトランザクション数の増加により、単一ノードのMySQLではCPU・メモリ増強だけでは処理能力が不足します。TiDBはデータとクエリ処理を複数ノードに分散し、ノード追加によって書き込み・読み込みのスループットを拡張できます。分散トランザクションはACID特性を維持したまま実行されるため、整合性を維持したまま処理能力を拡張できます。

社内に分散するデータベースを、マルチテナント基盤として統合したい 

部門やサービスごとにデータベースが分かれていると、データ参照のために複数システムを横断する必要があり、集計や運用の複雑性が増します。
一方で単純に統合すると、特定ワークロードの負荷が他に波及する「ノイジーネイバー問題」や、巨大化したクラスタの運用負荷が新たな課題となります。
TiDBは、データを内部で自動的に分散配置するため、データ量やトラフィックが増えてもシャーディング設計やリバランスを人手で行う必要がありません。
ノードを追加するだけでスケールでき、統合後もクラスタ運用の手間は単一DBと変わりません。 さらにResource Control機能により、テナントごとにCPU・I/Oリソースを論理的に分離し、利用上限(RU)を設定できます。
1つのクラスタを共有しながらテナント単位でQoSを保証できるため、運用をシンプルに保ったまま、真のマルチテナント基盤として活用できます。

障害時のダウンタイムやデータ不整合を許容できない

単一構成や従来のレプリケーションでは、フェイルオーバー時に停止や整合性の問題が発生する可能性があります。TiDBはRaftアルゴリズムに基づき複数ノード間でデータを同期し、過半数の合意によって書き込みを確定します。これにより、ノード障害が発生しても整合性を維持したまま処理を継続できます。

業務データを最新に近い状態で分析したい

業務データを分析基盤へ連携するためにETL処理を構築すると、データ反映の遅延と運用負荷が発生します。TiDBは行指向ストレージと列指向ストレージを同一クラスタ内で保持し、トランザクション処理と分析処理を同一データに対して実行できます。これにより、データ複製なしで分析クエリを実行できます。

MySQLベースのシステムを維持したまま、分散データベースへ移行したい

既存システムがMySQLを前提としている場合、データベース変更はアプリケーション改修の影響が大きくなります。TiDBはMySQLプロトコルに対応し、MySQL 5.7および8.0で一般的に利用されるSQL構文に対応しているため、既存の接続方式やドライバを維持したまま移行できます。これにより、アプリケーションの変更範囲を限定した移行が可能です。

TiDBの主なユースケース

TiDBは、以下のようなシステムやデータベース基盤で活用を検討できます。

  • トラフィックや成長が予測しづらいサービス基盤(ゲーム、SNS、急成長Webサービス)
  • 計画停止が許されないミッションクリティカル業務(決済、会員基盤、金融)
  • シャーディング運用に限界を感じているMySQL/Aurora環境の刷新
  • 部門・サービスごとに分散したデータベースを統合するマルチテナント基盤
  • トランザクション処理とリアルタイム分析を同じ基盤で扱いたいHTAP用途
  • AI/RAGアプリケーションのデータ基盤
  • MySQL資産を活かしたクラウドネイティブDB基盤への移行

TiDB導入時に検討すべきポイント

TiDBは、MySQL互換性や水平スケーラビリティを備えた分散SQLデータベースですが、導入にあたっては、既存システムとの互換性、移行方式、構成設計、運用体制を整理することが重要です。

たとえば、既存のMySQLアプリケーションやSQL、周辺ツールがTiDBでどの程度そのまま利用できるか、データ移行をどのように進めるか、どの範囲をTiDBに移行するか、既存DBとTiDBの役割をどう分けるかといった検討が必要になります。

また、分散データベースとして利用する場合は、ノード構成、可用性要件、データ量、アクセス特性、バックアップ、監視、障害時の運用方針なども考慮する必要があります。

オンプレミス環境で構築する場合は、サーバー構成、ストレージ、ネットワーク、将来的な拡張性も含めて設計することが重要です。

当社では、こうした要件を整理したうえで、お客様の環境に適したTiDB構成の検討・構築を支援します。

当社のTiDBソリューション

当社では、TiDBの導入を検討している企業向けに、ライセンスに関するご相談から、TiDB環境の設計・構築、導入後の運用支援まで対応しています。お客様の既存環境やシステム要件を踏まえ、適切な構成方針の検討を支援します。

MySQLをはじめとしたデータベース領域での知見を活かし、お客様の既存環境やシステム要件に応じて、TiDBを活用したデータベース基盤の導入を支援します。

1. 導入相談・構成検討

 TiDBの利用目的、データ量、アクセス状況、可用性要件、既存MySQL環境、分析要件などを確認し、要件に合った導入方式や構成方針を検討します。

2. TiDB環境の設計・構築支援

 ノード構成、ストレージ、ネットワーク、可用性設計、移行方式、既存システムとの接続などを整理し、TiDBを活用したデータベース基盤の設計・構築を支援します。

3. TiDB運用支援

 導入後の稼働状況を踏まえ、設定変更、性能改善、障害対応、バージョンアップ、バックアップ・監視、運用上の技術相談などを支援します。

導入までの流れ

1. お問い合わせ・現状確認

TiDB導入の目的や、現在のデータベース環境に関する課題を確認します。
既存データベースの構成、データ量、アクセス状況、拡張性や可用性の課題、オンプレミス構築の要件などをお聞きします。

2. 要件整理・構成方針の検討

既存システムとの互換性、移行対象範囲、ノード構成、可用性要件、バックアップ・監視、アプリケーションや周辺ツールとの接続要件などを整理します。
そのうえで、お客様の環境に合ったTiDB構成や導入方針を検討します。

MySQLからの移行を検討している場合は、SQL・アプリケーション・周辺ツールとの互換性も確認します。

3. お見積り・導入支援

対応範囲や構築内容に応じてお見積りをご提示します。
合意後、TiDB環境の設計・構築、既存環境との接続、初期設定、必要に応じた運用支援を行います。

TiDBについて詳しく知る

TiDBの機能、アーキテクチャ、TiDB Cloud、TiDB Self-Managed、MySQL互換性、移行方法などの詳細については、PingCAP社の公式情報もあわせてご確認ください。

TiDB公式サイトを見る

TiDBの導入・構築についてご相談ください

TiDBは、MySQL互換性を備えながら、分散アーキテクチャによる拡張性、高可用性、データの一貫性、HTAP対応を実現する分散SQLデータベースです。

当社では、TiDBの導入を検討している企業向けに、ライセンスに関するご相談から、TiDB環境の設計・構築、導入後の運用支援まで対応しています。お客様の既存環境やシステム要件を踏まえ、適切な構成方針の検討を支援します。

既存データベースの拡張性に課題を感じている方、MySQL互換の分散SQLデータベースを検討している方、TiDBの導入・構成検討を進めたい方は、お気軽にご相談ください。