リリースハイライト
Percona Server for MySQL 8.4.11-11
Percona Server for MySQL 8.4.11-11には、次の新機能と改善点が導入されています:
- OpenID Connect (OIDC) 認証および認可機能を追加します。ユーザーは、MySQLのパスワードの代わりに、外部のIDプロバイダー(IDP)が発行するIDトークンを使用して認証を行うことができます。このOIDCプラグインは、複数のIDPのサポート、IDPグループとMySQLロールのマッピング、グループメンバーシップに基づくプロキシユーザーのサポート、および実行時におけるJSON Web Key Set (JWKS) 署名キーの更新といった機能を備えています。詳細については、「OpenID Connect authentication」および「Get started with OpenID Connect authentication」を参照してください。
- Least Recently Used(LRU)フラッシュ速度によって制限されるワークロードにおいて、InnoDBのパフォーマンスを向上させます。これらの改善により、LRUリストのミューテックス競合が低減され、専用のLRUマネージャスレッドが復元され、LRUスキャンが最適化されます。また、LRUバッチフラッシュの実行中にシングルページフラッシュを行うことも可能になります。
- NUMA対応システムにおいて、マルチスレッドのメモリ割り当てを使用することで、InnoDBバッファプールの初期化を改善します。この改善により、初期化時間が短縮され、バッファプールが大規模なインスタンスではサーバーの起動時間を短縮できる可能性があります。
- 複数のスレッドが同じバッファプールページにアクセスする時のBUF_BLOCK_MUTEXの競合を低減することで、高い並列性が求められる範囲選択ワークロードにおけるInnoDBのパフォーマンスを向上させます。この改善により、同一のホットページに繰り返しアクセスする読み取りワークロードのスループットが向上します。
- Group Communication System (GCS) のデバッグトレースファイルにタイムスタンプを追加します。タイムスタンプにより、大規模なトレースファイルの分析が容易になり、Group Replicationの通信イベントと他のサーバーアクティビティとの関連付けも行いやすくなります。
MySQL 8.4.11
OracleがMySQL 8.4.11向けに導入し、Percona Server for MySQLに含まれている改善点とバグ修正は次のとおりです:
- 同時検索の実行中にBツリーページのマージが行われるとInnoDBのデッドロックが発生する可能性があった問題を修正しました。(Bug #39129182)
- 以前のMySQL LTSリリースでは許容されていたテーブル定義が、より厳格なInnoDB行サイズ検証によって拒否されたり、警告が生成されたりする問題を修正しました。(Bug #120323, Bug #39249507)
- 既存のInnoDBテーブルにAUTO_INCREMENTカラムを追加する時、誤った値が生成される可能性があった問題を修正しました。(Bug #115136, Bug #37105825)
- スカラーサブクエリとその外側のクエリが同じ共通テーブル式 (CTE) を参照している時に、誤った結果が返される可能性があった問題を修正しました。(Bug #120403, Bug #39321676)
- OR条件を含む一部のLEFT JOINクエリにおいて、インデックス範囲スキャンではなくフルテーブルスキャンが実行される可能性があった問題を修正しました。(Bug #113288, Bug #36061036)
- innodb_redo_log_encrypt=ONが設定されている場合に、Oracle Linux 9またはRed Hat Enterprise Linux 9でサーバーが起動しなくなる可能性があった問題を修正しました。(Bug #39181231)
- statement_digest()およびstatement_digest_text()関数でメモリリークが発生する問題を修正しました。(Bug #104115, Bug #33073320)
バグ修正と変更点の完全なリストは、MySQL 8.4.11のリリースノートをご覧ください。
新機能
- PS-10999: OpenID Connect (OIDC) 認証および認可機能を追加します。ユーザーは、MySQLのパスワードの代わりに、外部のIDプロバイダー(IDP)が発行するIDトークンを使用して認証を行うことができます。このOIDCプラグインは、複数のIDPのサポート、IDPグループとMySQLロールのマッピング、グループメンバーシップに基づくプロキシユーザーのサポート、および実行時におけるJSON Web Key Set (JWKS) 署名キーの更新といった機能を備えています。詳細については、「OpenID Connect authentication」および「Get started with OpenID Connect authentication」を参照してください。
改善点
- PS-11444: 物理ページの読み込み時にバッファープールのLeast Recently Used(LRU)リストのミューテックスに対する競合を低減することで、I/OバウンドなワークロードにおけるInnoDBのパフォーマンスを向上させます。
- PS-11445: 各バッファプール専用のLeast Recently Used (LRU)マネージャスレッドを復元させることで、InnoDBのLRUフラッシュ性能を向上させます。LRUマネージャースレッドはLRUフラッシュバッチを処理し、ページクリーナースレッドによって実行される作業を軽減します。
- PS-11446: Least Recently Used (LRU)リストの末尾から繰り返しスキャンを再開するのではなく、古いサブリスト全体にわたってスキャンを継続するようにLRUスキャン動作を修正し、InnoDBのLRUフラッシュ性能を向上させます。
- PS-11447: Least Recently Used (LRU)バッチフラッシュの実行中にシングルページフラッシュを実行できるようにすることで、InnoDBのフラッシュ性能を向上させます。同時に実行可能なシングルページフラッシュの数は、バッファプールインスタンスあたり1つに制限されます。
- PS-10595: NUMA対応システムにおいて、マルチスレッドのメモリ割り当てを使用することで、InnoDBバッファプールの初期化を改善します。この改善により、バッファプールが大規模なインスタンスの起動時間を短縮します。
- PS-11120: 複数のスレッドが同じバッファプールページにアクセスする時のBUF_BLOCK_MUTEXの競合を低減することで、高い並列性が求められる範囲選択ワークロードにおけるInnoDBのパフォーマンスを向上させます。
- PS-11216: Group Communication System (GCS) のデバッグトレースファイルにタイムスタンプを追加することで、Group Replication のデバッグを改善し、グループ通信イベントの関連付けや分析を容易にします。
バグ修正
- PS-11135: 不正なJSON形式のフィルターに対して、Audit Log Filterが誤ったエラーメッセージ(audit_log_filter.event_mode=FULLが問題を解決できるかのように誤って示唆している)を返した問題を修正しました。エラーメッセージに、実際のフィルター形式の問題が表示されるようになりました。
- PS-11143: Performance SchemaとともにThread Poolを使用すると、SIGSEGVシグナルによりサーバーが予期せず終了する場合がある問題を修正しました。
- PS-11182: audit_log_read()では、新しい読み取りシーケンスを初期化する前に、現在の読み取りシーケンスを明示的に閉じる必要があった問題を修正しました。
- PS-11186: FULLまたはREDUCEDの監査ログイベントモードを使用する時、audit_log_read()のmax_array_lengthパラメータが返されるイベント数を制限しないという問題を修正しました。
- PS-11202: 破損したページ追跡ファイルを読み込むとサーバーが終了する可能性があるという問題を修正しました。サーバーは警告を報告し、ページ追跡情報なしで処理を続行するようになりました。
- PS-11204: Percona Server for MySQL 8.0のソースにおいてSET_USER_ID権限を付与すると、Percona Server for MySQL 8.4のレプリカへのレプリケーションが停止する可能性がある問題を修正しました。
- PS-11209: 高い並列度で実行された時に、共通テーブル式(CTE)クエリがエラー 1146(テーブルが存在しない)で失敗する可能性がある問題を修正しました。
- PS-11217: Group Replicationを再起動することなく、Group Communication System (GCS)のデバッグトレースファイルをローテーションまたはアーカイブできない問題を修正しました。
- PS-11273: authentication_policyに無効な値が設定されている場合、起動中にサーバーがシグナルSIGABRTで終了する可能性があった問題を修正しました。
- PS-11297: 非デバッグビルドにおいて不要なレコードオフセット検証が原因で発生していた、InnoDBのパフォーマンス低下を修正しました。
Percona Server for MySQL 8.4.11-11 リリース情報(Percona社ウェブサイト):
https://docs.percona.com/percona-server/8.4/release-notes/8.4.11-11.html
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