リリース情報
Percona Server for MySQL 5.7.44-56は、MySQL 5.7.44 Community Editionをベースに構築されており、Perconaのエンタープライズグレードの機能とセキュリティ強化が追加されています。
バグ修正
5.7に移植された修正は以下の通りです。
- バグ#38094070: バッファ境界付近のオプティマイザヒントを解析する際に、サーバーがメモリアクセスエラーに遭遇する可能性がありました。サーバーは、次の文字にアクセスする前にバッファ境界を自動的にチェックし、潜在的な解析エラーを防止するようになりました。
- バグ#37602657: 特定のシナリオにおいて、仮想列のセカンダリインデックスがクラスタ化インデックスデータと整合しなくなる可能性があります。この修正により、仮想列を含むセカンダリインデックス更新用の更新ベクトルを作成する際に、仮想列の位置ではなくフィールド番号 (field_no) を使用するようになりました。
- バグ#37994397: MySQLのInnoDBバッファプールは複数のインスタンスとチャンクにまたがって設定できますが、以前は非常に大きなバッファプールのチャンクリストを作成する際に、サイレント割り当てエラーが発生するリスクがありました。サーバーはチャンクリストの割り当てエラーを明示的にチェックして処理するようになり、バッファプールの初期化中に堅牢なメモリ管理が確保されます。
- バグ#37792010: MySQL 5.7では、フルテキスト検索 (FTS) 設定テーブル列に適切な型の初期化がなかったため、特定のまれな状況下で同時クエリがINFORMATION_SCHEMA.INNODB_LOCKSテーブルにアクセスした時に、サーバーがクラッシュする可能性がありました。今回の修正により、これらの内部VARCHAR列が有効な型情報で初期化されるようになり、同時テーブルアクセス中に発生する可能性のあるクラッシュを防止します。
Percona Server for MySQL 5.7.44-56 リリース情報（Percona社ウェブサイト）：
https://docs.percona.com/percona-server/5.7/release-notes/5.7.44-56.html
Perconaサポート・コンサルティング
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