2016.08.16

MySQL

MySQL Community Server 5.5.51がリリースされました

オリジナル版:http://lists.mysql.com/announce/1094

2016年7月29日に、MySQL Community Server 5.5.51がリリースされました。同製品は、プロダクションシステムでの使用をお勧めします。

MySQL 5.5は最新のマルチCPUやマルチコアハードウェアやオペレーティングシステムの利点を生かし、MySQLデータベースのパフォーマンスとスケーラビリティを改善するための影響の大きい変更をいくつか含んでいます。現在はInnoDBがMySQLデータベースのデフォルトのストレージエンジンであり、 ACIDトランザクション、参照整合性、クラッシュリカバリをデフォルトで提供しています。

また、MySQL 5.5は以下のような多くの新しい強化を含んでいます:

   - Windowsにおける特有の機能と改善を利用した著しいパフォーマンス向上
   - 新しい準同期レプリケーションとレプリケーションハートビートによるより高いレベルの可用性
   - 改善されたインデックスとテーブルパーティショニング、SIGNAL/RESIGNALサポート、そして新しいPERFORMANCE_SCHEMAに含まれる強化された診断法による改善されたユーザビリティ

MySQL 5.5の新機能の概観については、以下のリソースを参照下さい。

MySQL 5.5 GA、Tomas Ulinのインタビュー:

http://dev.mysql.com/tech-resources/interviews/thomas-ulin-mysql-55.html

ドキュメント:

http://dev.mysql.com/doc/refman/5.5/en/mysql-nutshell.html

ホワイトペーパー: MySQL 5.5の新機能

http://dev.mysql.com/doc/refman/5.5/en/mysql-nutshell.html

製品レベルのシステムでMySQLを稼動させているならば、MySQL製品、バックアップ、モニタリング、モデリング、開発、管理ツールの包括的なセットを含むMySQLパフォーマンス、セキュリティ、アップタイムの高いレベルを実現するMySQL Enterprise Editionの製品詳細に注目してください。

http://mysql.com/products/enterprise/

新しいサーバへMySQL 5.5.51をインストールする情報として、以下のMySQLのインストールドキュメントを参照してください。

http://dev.mysql.com/doc/refman/5.5/en/installing.html

前回のMySQLリリースからアップグレードするには、以下のアップグレードについての注意事項を参照してください。

http://dev.mysql.com/doc/refman/5.5/en/upgrading-from-previous-series.html

MySQL 5.5.51は、http://dev.mysql.com/downloads/とミラーサイトのダウンロード・ページから、ソースコード及び多くのプラットフォームのためのバイナリで現在利用可能です。

次の節では、MySQL 5.5の以前のバージョンからのMySQLソースコードの変更を記載しています。これはオンラインからも閲覧できます:
http://dev.mysql.com/doc/relnotes/mysql/5.5/en/news-5-5-48.html

    Changes in MySQL 5.5.51 (2016-07-29)
 
    Bugs Fixed(バグ修正)

     * Replication: When using statement-based or mixed binary
       logging format with --read-only=ON, it was not possible to modify
       temporary tables. (Bug #62008, Bug #12818255) References: See
       also: Bug #14294223, Bug #16561483.
       
       レプリケーション:バイナリログフォーマットが--read-only=ONの状態でステートメントベースかミックスベースを使用すると、テンポラリテーブルを修正することができなかった問題を修正しました。(#62008, #12818255)

     * MySQL Server upgrades performed using RPM packages failed
       when upgrading from MySQL 5.1 Community to MySQL 5.5 Community or
       MySQL 5.1 Commercial to MySQL 5.5 Commercial. (Bug #23736787)
       
       MySQL 5.1 CommunityからMySQL 5.5 Communityへ、もしくはMySQL 5.1 CommercialからMySQL 5.5 Commercialへアップグレードする場合、RPMパッケージを使用したアップグレードに失敗してしまう問題を修正しました。(#23736787)

     * A buffer overflow in the regex library was fixed. (Bug
       #23498283)
       
       正規表現ライブラリのバッファのオーバーフローを修正しました。(#23498283)

     * Certain arguments to NAME_CONST() could cause a server
       exit. (Bug #23279858)
       
       NAME_CONST()を使用すると、サーバーが落ちてしまう問題を修正しました。(#23279858)

     * Installing MySQL from a yum or zypper repository resulted
       in /var/log/mysqld.log being created with incorrect user and
       group permissions. (Bug #21879694, Bug #78512)
       
       MySQLをyumかzypperレポジトリからインストールすると、/var/log/mysqld.logが正しくないユーザやグループのパーミッションで作成されるという問題を修正しました。

     * If a stored function updated a view for which the view
       table had a trigger defined that updated another table, it could
       fail and report an error that an existing table did not exist.
       (Bug #21142859, Bug #76808)
       
       別のテーブルをアップデートしたと定義されたトリガーがビューテーブルにある場合、ストアドファンクションが、そのビューをアップデートすると、失敗し、存在しているはずのテーブルが存在していないというエラーが報告されてしまう問題を修正しました。

     * If an INSTALL PLUGIN statement contained invalid UTF-8
       characters in the shared library name, it caused the server to
       hang (or to raise an assertion in debug builds). (Bug #14653594,
       Bug #23080148)
       
       INSTALL PLUGINの共有ライブラリ名にUTF-8が含まれている場合、サーバーが落ちてしまう(もしくはデバッグビルドがあげられる)問題を修正しました。(#14653594, #23080148)

     * For multibyte character sets, LOAD DATA could fail to
       allocate space correctly and ignore input rows as a result. (Bug
       #76237, Bug #20683959, Bug #23080148) References: This issue is a
       regression of: Bug #14653594.
       
       マルチバイトの文字セットの場合、LOAD DATAは正しいスペースの割り当てに失敗し、結果として入力された行を無視する動きをする問題を修正しました。(#76237, #20683959, #23080148)