2022.06.21

Percona

Percona Server for MySQL 8.0.28-20 GA版(リリース日:2022年6月20日)

リリースハイライト
Percona Server for MySQL 8.0.28-20で導入された新機能と改善点:

  • Percona Server for MySQLは、暗号化範囲を管理するための暗号化機能と変数を実装しています。関数はアルゴリズム引数を取ることができます。暗号化は、キーと暗号化アルゴリズムを使用してプレーンテキストを暗号テキストに変換します。

OpenSSLユーティリティによって外部で生成されたPEM形式のキーを使用してユーザー定義関数を使用することも可能です。

  • Percona Server for MySQLは、Amazon Key Management Service(AWS KMS)コンポーネントのサポートを追加します。
  • サーバーがシャットダウンまたは終了した場合にログメッセージが失われないようにするために、ログメッセージはメモリバッファに書き込まれます。このバッファは、ログレベル/コンポーネントベースで設定できます。バッファがいっぱいになると、サーバーはメッセージをディスクに書き込みます。
  • RocksDB用のZenFSファイルシステムプラグインがバージョン2.1.0に更新されました。
  • メモリリークやエラーの検出ツール(ValgrindまたはAddressSanitizer)は、動的ライブラリ(プラグインおよびコンポーネント)からの詳細なスタックトレースを提供します。詳細なスタックトレースにより、問題の特定と修正が容易になります。

Oracle for MySQL 8.0.28によって導入され、Percona Server for MySQLに含まれているその他の改善点とバグ修正は次のとおりです。

  • CHARACTER SET latin1のASCIIショートカットとCHARACTER SET ucs2のUNICODEショートカットは非推奨になり、代わりにCHARACTER SETを使用するように警告が表示されます。ショートカットは将来のバージョンで削除される予定です。
  • 同じ名前のストアド関数とロード可能な関数は、同じネームスペースを共有できます。共有ネームスペースでストアド関数を呼び出す時には、スキーマ名を追加してください。関数名が衝突すると、サーバーは警告を生成します。
  • InnoDBは、ALGORITHM=INSTANTを使用する場合、ALTER TABLE ... RENAME COLUMN操作をサポートします。
  • innodb_open_filesの制限に、一時テーブルスペースファイルが含まれるようになりました。以前のバージョンのinnodb_open_filesでは、一時テーブルスペースファイルはカウントされませんでした。

改善点

  • PS-8103: メモリリークやエラーの検出ツール(ValgrindまたはAddressSanitizer)は、動的ライブラリ(プラグインおよびコンポーネント)からの詳細なスタックトレースを提供します。 詳細なスタックトレースにより、問題の特定と修正が容易になります。
  • RocksDB用のZenFSファイルシステムプラグインがバージョン2.1.0に更新されました。

新機能

  • PS-7044: OpenSSLの暗号化ユーザー定義関数(UDF)のサポートを実装します。
  • PS-7672: Percona Server for MySQLにAmazon Key Management Serviceコンポーネントのサポートを実装します。
  • PS-7748: サーバーがシャットダウンまたは終了した場合にログメッセージが失われないようにするために、ログメッセージはメモリバッファに書き込まれます。

バグ修正

  • PS-6029: データマスキングgen_rnd_us_phone()関数は、MySQLアップストリームバージョンとは異なる形式でした。
  • PS-8136: LOCK TABLES FOR BACKUPは、InnoDBのキーローテーションを妨ぎませんでした。この動作が原因で、バックアップの開始後にキーがローテーションした場合、Percona Xtrabackupはキーをフェッチできませんでした。
  • PS-8143: File_query_log::set_rotated_name()のメモリリークを修正しました。
  • PS-7894: MAX_EXECUTION時間オプションが原因でMyRocksテーブルへのクエリが中断された場合、誤ったエラーメッセージが受信されました。
  • PS-8158: 初期化されていない可能性のあるメモリへのアクセスがありました。
  • PS-5008: mysqldのシャットダウン後のsync_latch_meta_init()のメモリリークを修正しました。
  • ユーザーが単一のファイルを指定されたZenFSパスに復元しようとした時に、zenfsユーティリティが失敗しました。
  • ZenFSモードのRocksDBは、再起動後にOPTIONS-ファイルを無視しました。
  • ZenFSモードのRocksDBは、ZenFSで作成するのではなく、常にPOSIXファイルシステムでPersistentCacheを作成しました。

Percona Server for MySQL 8.0.28-20 リリースノート(Percona社ウェブサイト):
https://www.percona.com/doc/percona-server/8.0/release-notes/Percona-Server-8.0.28-20.html


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