2021.08.12

MariaDB

MariaDB Community Server 10.6.4 GA版(リリース日:2021年8月6日)

主な変更点

InnoDB
・InnoDBは、デフォルトでアドバイザリファイルロックを取得しなくなりました(MDEV-24393)
・暗号化:file_key_managementプラグインのキーローテーションチェックを自動的に無効にします
 (MDEV-14180)
・MySQL 5.7.35からのいくつかの修正(MDEV-26205)
・AIXでのスクラブを修正しました(MDEV-26110)
・バッファプールのサイズ変更またはROW_FORMAT=COMPRESSEDによってbuf_pool.flush_listが
 破損しました(MDEV-26200)

オプティマイザ
・ORDER BY .. LIMIT句を使用するクエリと"Range checked for each record optimization"は、
 状況によっては誤った結果を生成する可能性がありました(MDEV-25858)
・異なるテーブルの列を比較する("tableX.colX=tableY.colY)、32を超える等価条件を持つクエリは、
 クエリオプティマイザでスタックオーバーランを引き起こす可能性がありました(MDEV-17783、
 MDEV-23937)
・"Condition pushdown into derived table"(派生テーブルへの条件プッシュダウン)最適化は、
 プッシュされる式が、ストアド関数呼び出し、@session変数参照、またはその他の同様の構造を持つ
 式から計算された派生テーブル列を参照している場合は適用できません。MDEV-25969の修正により、
 条件の問題のある部分のみがプッシュされないようになりました。残りの条件がプッシュされます
 (MDEV-25969)
・サブクエリの左側にあるウィンドウ関数を使用したクエリは、クラッシュを引き起こす可能性が
 ありました(MDEV-25630)
・MySQL バグ #76803で修正された問題を修正しました:外部結合を使用するDMLまたは
 ロックSELECTステートメントは、エラーログに次の警告を生成する可能性がありました:
 [ERROR] InnoDB: Unlock row could not find a 3 mode lock on the record.(MDEV-26106)

パッケージングとその他
・MariaDBの非推奨ポリシーに従い、これはUbuntu 20.10 Groovy用のMariaDB 10.6の最終リリースに
 なります。
・Debian 11 Bullseyeリポジトリが追加されました。
・Galeraが26.4.9に更新されました。
・Linux on IBM Z (s390x)アーキテクチャがUbuntu-20.04 Focalのリリースで追加されました。

セキュリティ
・次のセキュリティの脆弱性の修正:
  * CVE-2021-2372
  * CVE-2021-2389

MariaDB Community Server 10.6.4のリリースノート(MariaDB社ウェブサイト):
https://mariadb.com/kb/en/mariadb-1064-release-notes/
MariaDB Community Server 10.6.4の全ての変更点(MariaDB社ウェブサイト):
https://mariadb.com/kb/en/mariadb-1064-changelog/

MariaDBプロダクト・サポート・サービス

MariaDBMariaDBプロダクト・サポート・サービスは、MariaDBおよびその関連製品をご利用されているお客様へ、必要なソフトウェアや専門的なサポートなどを提供するサービスです。

MariaDBプロダクト・サポート・サービスの詳細