2019.10.31

MySQL

MySQL 5.6.46 GA版(リリース日:2019年10月14日)

主な変更点

■ 設定関連

● OpenSSL 1.1.1を使用してMySQL 5.6をコンパイルできるようになり、OpenSSL 1.0.2が2019年末にサポート終了ステータスに達した場合でも、OpenSSLに対するMySQL 5.6のコンパイルサポートが有効になります。

 さらに、MySQL 5.6は、暗号化された接続用にTLSv1.1とTLSv1.2のプロトコルをサポートするようになりました。これは、MySQLサーバーと、mysqlやmysqldumpなどのMySQLクライアント、マスター/スレーブレプリケーションに適用されます。以前は、MySQL 5.6はTLSv1のみをサポートしていました。そのため、TLSv1.1/TLSv1.2サポートにより、より安全なTLSプロトコルを使用できます。また、MySQL 5.6クライアントとレプリケーションスレーブから、TLSv1が無効になっているMySQL 5.7以降のサーバーへの接続が可能になります。これは以前は不可能でした。また、TLSv1を使用したくないMySQL 5.7以降のクライアントがMySQL 5.6サーバーに接続できることも意味します。

● すべてのMySQL 5.6ビルドがOpenSSLを使用するようになりました。MySQLは、SSLライブラリとしてyaSSLの使用をサポートしなくなり、ソースディストリビューションにはyaSSLがもう含まれていません。

 WITH_SSL CMakeオプションは、有効な値としてbundled(yaSSLを使用)を許可しなくなり、デフォルトのオプション値がbundledからsystem(ホストシステムにインストールされたバージョンのOpenSSLを使用)に変更されました。

■ 主なバグ修正

● ストレージエンジンの初期化中の不適切なロックにより、サーバーが終了する可能性がありました。 (Bug #29782379)

● 述語に科学表記法の数値が含まれたWHERE句を含むクエリは、正しく処理されませんでした。 (Bug #29723340)

● VS2019は、/ZIフラグの使用により、デバッグコンパイルが選択された場合に、コンパイルエラーを生成しました。現在、/Z7が代わりに使用されます。 (Bug #29691691, Bug #95125)

● SHOW PROCESSLISTと一部のINFORMATION_SCHEMAとパフォーマンススキーマテーブルに対してパスワードマスキングが不完全でした。 (Bug #20712046)

● -DWITH_EXAMPLE_STORAGE_ENGINE=1 CMakeオプションは無視されましたが、無視されるべきではありませんでした。-DWITH_EXAMPLE_STORAGE_ENGINE=0が指定されている場合、EXAMPLEストレージエンジンはプラグインとしてビルドされます。 (Bug #70859, Bug #17772560, Bug #30133062)

 参照:Bug #18324650。

全ての変更点やバグ修正については、以下のページをご覧ください。
MySQL 5.6.46リリースノート(MySQLウェブサイト):
https://dev.mysql.com/doc/relnotes/mysql/5.6/en/news-5-6-46.html

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