2019.06.11

MariaDB

MariaDB 10.3.15 GA版(リリース日:2019年5月14日)

主な変更点
一般サーバー
・MDEV-17894:MYSQLparse()、VALUES()を使用したクエリで、
 アサーション`(thd->lex)->current_select'が失敗した。
・MDEV-18968:(WHERE 0.1)と(WHERE NOT 0.1)の両方が空のセット返す。
・MDEV-18466:トリガーで外部キーによって参照されるテーブルの更新をステートメント形式で
 記録するのは安全ではない。
・MDEV-18899:Field::set_warning_truncated_wrong_valueでサーバーがクラッシュする。
・MDEV-18298:ロールの付与中にセグメンテーション違反でサーバーがクラッシュする。
・MDEV-17610:ストアドプロシージャ内からの特定の操作の後、予期せず接続が中止される。
・MDEV-19112:WITH句がデフォルトデータベースとしてのinformation_schemaでは機能しない。
・MDEV-17830:CHARSET(date)とROLLUPを指定したSELECTで、Item_null_result::field_typeで
 サーバーがクラッシュする。
・MDEV-14041:関数とROLLUPを使ったクエリで、String::lengthでサーバーがクラッシュする。
・MDEV-18920:st_convexhullを指定したプリペアドステートメントはハングアップして、100%CPUを
 消費する。
・MDEV-15837:アサーション
 item1->type() == Item::FIELD_ITEM && item2->type() == Item::FIELD_ITEM
・MDEV-9531:ORDER BYを内部で使用したGROUP_CONCATを実行中に大量のメモリを消費する。
・MDEV-17036:replaceでBULKを使用すると、最初のパラメーターが考慮されない。
・Bug#28986737:MYSQL.USERテーブルの名前変更と置換は、サーバーのクラッシュにつながる
 可能性がある。
・MDEV-19350:サーバーがdelete_tree_element / ... / Item_func_group_concat::repack_treeで
 クラッシュする。
・MDEV-19188:INSERT/UPDATEで多数の仮想列を持つトリガーを使用すると、サーバーがクラッシュ
 する。
・MDEV-19352:情報スキーマからのクエリで、サーバーがalloc_histograms_for_table_shareで
 クラッシュする。

InnoDB
・InnoDBの変更をMySQL 5.6.44と5.7.26からマージする。
・破損やクラッシュの修正:MDEV-19241、MDEV-13942、MDEV-19385、MDEV-16060、MDEV-18220、
 MDEV-17540
・InnoDBのリカバリーに関する修正とスピードアップ:MDEV-18733、MDEV-12699、MDEV-19356

暗号化
・MDEV-14398:innodb_encrypt_tablesはinnodb_encryption_rotate_key_age=0でも動作する。

プロトコル
・MDEV-17036:replaceでBULKを使用すると、最初のパラメーターが考慮されない。

レプリケーション
・MDEV-14784:select from I_Sを使用したトリガーを実行すると、スレーブがshow_status_arrayで
 クラッシュする。

Mariabackup
・MDEV-19060:テーブルスペースを開くのに失敗したにもかかわらず、mariabackupは継続する。

パッケージングとその他
・MDEV-19054:mysql_upgrade_serviceでMySQL 5.7からMariaDB 10.2へのアップグレードが
 可能になりました。
・今回のリリース以降、一部のプラットフォーム向けのsrc.rpmパッケージが提供されています
 (MDEV-7066)。
・MariaDBの非推奨ポリシーによると、これはFedora 28用のMariaDB 10.3の最終リリースになります。

セキュリティ
・MDEV-18686:大文字と小文字を区別しないユーザー名の一致を可能にするためにPAM認証プラグインに
 オプションを追加しました。
・バグ修正:複数の更新はビューに対する権限を誤ってチェックした
 (commit 5057d4637525eadad438d25ee6a4870a4e6b384c)。
・MDEV-19276:接続中、log_warnings > 1の場合、ER_DBACCESS_DENIED_ERRORの
 エラーログ警告が書き込まれる。
・MDEV-17456:悪意のあるSUPERユーザーが足跡を残すことなく監査ログ設定を変更する可能性がある。
・以下のセキュリティ上の脆弱性を修正しました。
  * CVE-2019-2614
  * CVE-2019-2627
  * CVE-2019-2628

  MariaDB 10.3.8以前のバージョンからMariaDB 10.3.9以上にアップグレードする場合、
  MDEV-14637で導入された変更により、mysql_upgradeを実行する必要があります。

MariaDB 10.3.15のリリースノート(MariaDB社ウェブサイト):
https://mariadb.com/kb/en/library/mariadb-10315-release-notes/
MariaDB 10.3.15の全ての変更点(MariaDB社ウェブサイト):
https://mariadb.com/kb/en/library/mariadb-10315-changelog/

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