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MySQL Database Serviceのバックアップとリストア

はじめに

OCIでMySQL Database Service(MDS)がリリースされ、弊社では様々な機能をブログで紹介させていただいております。
今回はバックアップおよびリストアに関して触れてみたいと思います。

障害時のリカバリー利用のほかに、稼働中のMDSからシェイプサイズを大きくしたクローンを作成する場合などで活用できます。

構築手順

まずはテスト用のMDSインスタンスを作成します。
作成方法に関してはコンソールを利用した方法や、MDSインスタンスだけでなくVCNやコンピュートインスタンスもまとめて構築するTerraformを利用した方法に関する記事があるので興味がある方はご参照ください。

この記事ではOCI CLIで構築しています。
CLIの利用に関しては要件および事前設定は済ませている状態です。

使用できるコマンドに関してはこちらをご参照ください。

1. MDSインスタンス構築

$は事前に変数として登録した値を使用しています。
コンソールから下記のように作成されたことが確認できます。

なおバックアップに関して特に世代数を指定しないと7日分がデフォルトとなっています。
変更は下記のようにコンソールから簡単に出来ます。

2. 確認用データ作成

リストア時の確認用にデータを1件登録しておきます。

3. バックアップ作成

手動でリストア用にバックアップを取得します。

4. リストア

「新規DBシステムにリストア」から新たに作成するインスタンスのシェイプを選択することが可能です。
残念ながら現時点ではストレージサイズの変更は出来ないようです。

作成時に1つ上のサイズ(E3.1.16GB)で作成してみます。

作成後の画面からサイズを確認できます。

接続して中身を確認してみましょう

これでバックアップからリストアすることが出来ました。
注意する点としては、バックアップを取得したMDSインスタンスから新たにクローンしているのでエンドポイントやIPは異なるものになっている点に気を付けてください。

まとめ

残念ながらは現時点では同一インスタンスをスケールアップすることは出来ないようですが、検証でもう少し大きいインスタンスを使用したくなった場合などのクローン作成に利用できる機能ですので、ぜひご活用ください。
CLIを使用せずにブラウザからコンソール上の操作するだけで、バックアップやリストアが出来るのはクラウドサービスの利点の一つですね。


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