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OS 管理でパッケージ内容や脆弱性を確認してみる

OCI の OS 管理とは?

OCIのOS管理はコンピュート・インスタンスにインストールされているパッケージの確認や追加・削除・更新を行うことのできる機能です
しかし、コンピュート・インスタンスに依存しない(コンピュート・インスタンスを作成しなくても使用できる)機能がありますので、本記事ではそれらの機能を紹介しようと思います
日本語ドキュメント(OS 管理) もありますが、より最新の情報は 英語ドキュメント(OS Management) をご確認ください

パッケージ

本機能は、 OCI 上に作成された Oracle Linux 6/7/8 でインストールできるパッケージ情報を検索することができる機能となります

mysql-community-server のパッケージを検索した一覧(抜粋)です

パッケージの詳細

パッケージの詳細画面では、パッケージの説明とインストールされるファイルの一覧、依存性情報が確認できます
また、本画面から OS 管理下にあるインスタンスに対して、該当パッケージをインストールすることも可能です

mysql-community-server-5.5.27-2 のパッケージの概要とパッケージ情報、含まれるファイルの一覧です

当該パッケージをインストール・利用する際に依存するファイルです

CVE

本機能は、入力された CVE に影響を受けるパッケージ情報を検索することができる機能となります
パッケージの詳細画面は、上記のパッケージと同一画面へ遷移し、パッケージ内のファイル一覧と依存性情報の確認、パッケージのインストールを行うことが可能です

CVE-2019-5482で検索し、当該 CVE の影響を受けるパッケージを検索した一覧(抜粋)です

まとめ

インスタンスにログインせずにパッケージの導入が可能な OS 管理ですが、基本的にはまだ Oracle Linux 6/7/8 しか対応しておりません
Oracle Linux 6/7/8 をご使用であれば、OS 管理下に置くことで、パッケージの更新作業を特定の時間に実施したり、更新パッケージの errata 情報を参照することも可能となりますので、 Oracle 社のリポジトリのみを利用しているのであれば、 OS 管理機能で得られる情報は非常に有用では無いでしょうか

Oracle 社のリポジトリのみを利用しているのであれば
と書きましたが、 Oracle 社のリポジトリ以外のサードパーティリポジトリを使用することはもちろん可能です、しかしパッケージの詳細情報の確認などの機能は使用することができませんので、注意が必要となります


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