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Navicat Monitor 日本語版リリースと機能紹介

はじめに

以前紹介させていただいた Navicat Monitor について、2019 年 5 月 6 日に日本語版がリリースされました。
今回は、日本語対応によって見やすくなった Navicat Monitor について、その使いどころと一押し機能を紹介させていただきます。

インストール環境

  • Windows 10 Pro
  • CPU: 4Core
  • Memory: 12GB

今回は、ローカル環境の PC に Navicat Monitor をインストールしました。インストール時の注意事項や手順の流れは以前の記事に記載されているので、そちらをご確認ください。MySQL のインストールを含めてインストーラーが用意されているので、透過的に環境をセッティングすることが可能です。

機能紹介

1 デッドロックの表示

「クエリアナライザ > 最新のデッドロッククエリ」から、上記のような SHOW ENGINE INNODB STATUS コマンドの LATEST DETECTED DEADLOCK セクションに記載される、デッドロックの詳細を確認することができます。

さらに、「全て見る」を選択することで、過去のデッドロック履歴を含めて、インスタンスで発生した全てのデッドロックを確認することができます。

何のクエリがどのテーブルにおいてデッドロックとなったのかが一目瞭然でわかる上に、キーワードを入力することでデッドロックの履歴を検索することも可能であり、非常に視認性の高いものに仕上がっています。

2 チャート比較

「概要 > インスタンスの詳細 > チャート」から確認したいグラフを選択すると、個々のグラフの詳細画面を確認できます。

そして、個々のグラフで複数のインスタンスを選択する(チェックを入れる)ことで、インスタンス間で値の比較をすることができます。

グラフを重ねて見ることができるので、インスタンス間の負荷傾向や値を比較する際に便利な機能です。

3 ユーザーの権限およびロール

「構成 > 役割と特権」から、ユーザーに付与する権限情報を設定できます。

インスタンスの追加、プロセスの強制終了や設定値の変更許可といった操作についても設定可能ですが、接続元の「IPアドレスの制限」を設定可能であるのが特徴的です。

「構成 > ユーザ」から Navicat Monitor の新規ユーザを作成する際には、このロール(役割)情報と組み合わせることで、柔軟なユーザ管理ができるようになります。

まとめ

ここまで、Navicat Monitor 独自の機能を中心に紹介させていただきました。
筆者の印象ですが、大き目なアイコンが見やすくシンプルにまとまっており、他のモニタリングツールと比べても、操作性の高い UI であるかと思います。

その反面、監視アラートでは閾値の調整はできるものの、追加の監視項目が設定できないなど、拡張面で少し物足りない印象を受けました。このあたりの課題については、6 月末頃に version 2 がリリースされるようなので、そこで追加される新機能に期待したいと思います。

また、今回は紹介しきれませんでしたが、Navicat Monitor はユーザ管理が細かく設定可能であり、監視アラートの割り当てもできることなどから、大量インスタンスの監視・運用性に優れています。こちらについては、また次回の記事で詳細を紹介させていただきます。

まずは 14 日間の評価版で、使い心地を実感してもらえればと思います。

 

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