事例紹介

スポーツ施設予約システムをLAMPにて構築、大幅なコストダウンと高速安定稼動を実現

岡山県倉敷市は、旧スポーツ施設予約システムをリプレイスし、2006年4月よりスポーツ施設予約を2006年10月より文化施設予約の運用を開始しました。新システムはLAMP(Linux+Apache+MySQL+PHP)などのOSS(オープンソースシステム)を利用。 旧システムに比べシステム構築コストが10分の1程度、維持コストでも半分~3分の1程度までの大幅なコスト削減を実現しました。

導入の背景と狙い

システム投資に対してのコスト意識アップと、有効な選択を考える
倉敷市では、市長のローカルマニフェストに基づき、「経営感覚をもった」市政を推進しており、システム投資に関してより効率的でコストにあったシステムを選択することへの意識が市役所内でも高まっていました。この条件をクリアする手段としてOSSの導入を検討し導入、OSSでソフトウェアのライセンスコストダウンのほか、要求仕様を市の職員が設計することにより、コスト削減を行いました。本システムにおいては、国から補助金が出る事業ではなく、市の財源のみで構築する必要があるため、なおさらコスト意識は高まりました。

システム概要

OSSでの実績を重要視

倉敷市役所 情報政策課 安藤氏
倉敷市役所 情報政策課
安藤氏

倉敷市の「倉敷ネット」は1998年にスタートした施設・予約システムです。
今回のリプレイスを行った理由として大きくは2つの原因があります。
ひとつは開発当初の予想を大きく超えるアクセスが発生し、旧システムの安定性が損なわれていること。
もうひとつは無駄なランニングコストが発生していたことです。特に開発ベンダーとのメンテナンス契約を毎年更新していたことが費用負担となっていました。
コストを抑える為に、ユーザインターフェイスはすべて Web 化すること、オープンソースのデータベースや言語を使用することを要求仕様としていました。

OSSでのシステム構築においては、市としては構築・運用した実績がなかったので、今回のシステム構築に関して以下の4つの条件をクリアできるベンダーを求めました。

  1. OSSでのシステム構築の実績があること。
  2. OSS以外のシステムとLAMP環境でのシステムを比較し、メリットや安全性などの証明ができる力量があること。
  3. MySQLのデータベース設計能力があること。
  4. 要求仕様を実装する能力があること。

検討の結果、LAMPによる構成を提案したスマートスタイルを選定しました。

システム構成

安心できる、運用環視
OSSでのシステム構築というと、運用やサポート面での不安を感じる方も多くいると思います。倉敷市役所では、MySQL Editionsを導入することでOSS製品に対する不安を解消しています。

運用面では、MySQL EditionsのMySQL Enterprise Monitorという監視ツールを利用しています。
このツールは、MySQLが推奨する65以上の監視ルールによってサーバやMySQLの稼働状況を監視します。問題発生時には、単に問題が発生したことを通知するだけではなく、問題が顕在化する前の警告やMySQLが推奨する解決方法も通知してくれます。これにより問題に対し、常に先手を打った対応が可能となり、障害発生数も大幅に減らすことができました。

また、サポート面においても、他のOSS製品とは異なり、MySQL Editionsならば定期的なサービスパックやホットフィックスなどを利用することで、セキュリティホールにも迅速に対応することができます。それだけではなく、万が一の場合には、“インターネットを調べても対応方法が見つからない”、“コミュニティで質問しても解決方法につながる回答が得られなかった”といった OSS製品にありがちな事態に陥らないよう、MySQLのエンジニアに直接質問し、回答を得ることができるので心強いです。

低コストで十分なサポート、これはMySQL Editionsの最大の特徴といえるでしょう。

安心できる、運用環視

導入メリットと今後の展開

安価・安定・高速に稼働
サービスインしてからは、システムは順調に稼働しています。
旧システムでは毎月18日の「抽選の開放日」(※1)には数千アクセスが集中し、動作が重くなるという問題が発生していましたが、現在では開放日でも負荷はほとんど上がっていません。
「システムがスタートしてから、2回程立ち会って監視をしましたが、負荷が1~2%上昇した程度であり、運用には全く問題ありませんでした。」(高木主任)

(注1)抽選重複やキャンセルが発生した場合に施設の空き時間について、毎月18日から先着順で翌月の予約を受け付けている日

「今回、施設予約システムという重要な行政サービスにおいて、OSSを利用できたのは、今後を考えると非常に良かったと思います。」(高木主任)

今後も市としては、システム構築費用を抑えるために可能なかぎり、OSSが有力な選択肢になることは間違いありません。

お客様プロフィール

倉敷市役所倉敷市役所
情報政策課
安藤 俊晴
〒710-8565 倉敷市西中新田640番地 Tel: 086-426-3211
URL : http://www.city.kurashiki.okayama.jp/

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